癌は、簡単に言えば、身体の細胞の中で生じる突然変異によって生まれる異常な細胞です。

人間の体は約60兆の細胞で構成され、生命を維持するために細胞分裂を繰り返しています。

このプロセスで細胞の遺伝子に誤りが生じ、異常な細胞が増え続けることがあり、それが癌細胞となるのです。

そして癌細胞は周囲の組織に浸潤しやすくなり、血管やリンパ管を通じて他の器官に転移することもあります。

◇癌が発生する場所

癌は、全身のさまざまな部位に発生する可能性があります。

胃や肺、肝臓などの内臓だけでなく、血液や骨、皮膚などでもがんが発生します。

唯一発生しにくいのが心臓で、粘液種などの良性の腫瘍は時々発見されますが、心臓に癌が発生することは稀なことです。

癌の名称は、「肺がん」「胃がん」「大腸がん」のように、最初に発生した部位に基づいて付けられます。

一部には、「癌」という言葉が使われないものもあり、「脳腫瘍」や「白血病」などです。脳腫瘍は脳に発生する癌であり、白血病は血液の癌、いずれも癌の一種です。

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